
はじめに
次に紹介します方は、小中学生のころから恐怖症の要素はあったようです。
それでも、大丈夫でしょう。
診療内科に通って治療されているのです。
精神科の治療は、薬物療法が基本になります。
服薬は、少なからず副作用がでるので、途中でやめてしまうケースもあるみたいですが、医師の指示に従って服薬することを、私からも強くお勧めしたいです。
順調に回復されることを祈っています。
では、事例を紹介します。
大学教授に相談
私は今から8年ほど前、大学に入学してから対人恐怖症であることがわかりました。私の恐怖の対象は人前にでることです。
小学生のころから、人前などで発表することは苦手だったのですが、その症状が年齢を重ねるごとに強く表れるようになりました。
最初のころは緊張しやすい性格なのではないかと思っていたのです。
大学に入学し精神学を学んでいる教授に相談したことがあります。
そしたら対人恐怖症なのではないかと教えられ、病院に行くことを勧められました。
それからは、いろいろとインターネットで検索してみました。
すると、私の症状にぴったりと合うひとがたくさんいるみたいでした。
これで、私は間違いなく対人恐怖症だと思いました。
社会人になる前までに
これから社会人になるうえで、様々な付き合い方がでてきます。
できればいまのうちから克服しておきたいと思ったので、私は教授に言われたとおり病院に来ました。
病院に行くと、やはり私は対人恐怖症だと診断されました。
私は心療内科で治療を受けることにし、まず最初に行われたのが薬物療法でした。
うつ病の治療薬を用いて、不安や恐怖を抑えるというものです。
この薬は効果が出るまでに数週間ほど必要だということで、私はすぐに飲み始めました。
先生の説明に従うと、この薬を飲んでいる期間中に、不安や恐怖を感じることはなかったという成功体験を重ねることによって、良い印象の記憶が残るので、改善が期待できるということでした。
就活で面接
この治療を受けている間にも、私は就職に向けて動き出さなければならない時期になってしまいました。
就職に向けて採用面接を受けたり、電話をかけたりしなければならないことがあり、大きな不安を感じてしまいました。
採用面接のことを考えると不安がいっぱいになりました。
いざ面接官の前で話すと緊張が高まってしまって、自分について思うようにアピールできなくなってしまうのではないかという不安です。
どうすればよいかと医師に相談しました。
すると緊張することがあらかじめ予期できるのであれば、面接する時に前もって薬を服用しておけば、身体症状を抑えることができるだろうと言われました。
先生の言う通りにすることにしました。
それで薬を飲んで臨んだ採用面接もクリアすることができ、私は無事に就職することができました。
社会人になってから
しかし就職してからも様々な困難が待ち受けていました。
かかってきた電話をとったり、こちらから電話をかけること、会議へ出席することなどが辛くて困難になりました。
例えばオフィスで電話を取った時に、周囲にいる上司や同僚に自分の受け答えを聞かれているのではないかと緊張し声が震えてしまったり、そしてスムーズな受け答えができないことが何度かありました。
だんだんと不安と自信のなさが積もっていきました。
会議に出席した際も、自分が発表する場面ではとても緊張していました。
とても辛かったです。
しかしこれらのことも、薬を服用することで身体症状を抑えることができ、少しずつ改善されているように思います。
以上です。