もくじ
こんにちは
私の知人で高林さん(仮名20代男性)による手記です。
地元から離れて周りの環境が変わったということです。
引き金はその辺にありそうです。
やはり辛いですね。
この恐怖を感じないひと達には理解してもらえません。
この辛い気持がわかる貴方と共有してみましょう。
少しでも、周囲の理解者が増えるとよいですね。
大学1年生に入った時のこと
私の対人恐怖症がはじまったのは大学1年生に入った時のことです。
私は産まれも育ちも関東地方の郊外です。
大学は割と偏差値が高くて、地元から離れた地方の国立大学に進学しました。
当時の目標は建築士になることで、自分の学力で入れる中で最もレベルが高い大学を選びました。
引き金になったのは、大学の入学式直後にひいた風邪です。
自分は遠くから出て来て友達がいないにもかかわらず、入学直後の大事な時期にクラス内の友達づくり等に参加できませんでした。
その風邪はそれまでに経験したことがないくらいひどいもので、登校できるようになるのに1週間もかかりました。
風邪が治って教室に入ると、すでに仲のいいグループが形成されていて1人で席に座っているのは自分だけ、という状況でした。
まだ対人恐怖症は発症していなかったので、勇気を出して話しかけましたが、すべての人の反応はそっけないもので途方に暮れてしまいました。
後から聞いた話では、一部のグループは私を仮面浪人だと決めつけて、除け者にしようと企んでいたそうです。
高校までは明るい性格だった私も、そのときの冷たい反応のせいで人と話すのが怖くなってしまいました。
結局、期待を抱いて入った大学のクラスでは友人ができず、毎日寂しい気持ちで過ごしていました。
授業についていくのも大変でしたからサークルにも入りませんでした。
コンビニでアルバイトしていたので、新しい経験を楽しんでいました
一方では生活の足しにと、コンビニでアルバイトしていたので、新しい経験を楽しんでいました。
それまではあまり話したことのなかった主婦やフリーターの人と一緒に仕事ができて、自分の視野が広がった気持ちでいました。
ところが夏ごろになると、レジでお客さんに対応していて、言葉がなかなか出てこず、かわりに目から涙が出てくることがありました。
大学入学後に暗くなった性格のせいだとは思いましたが、初めての経験に今後どうすればいいのかわからなくて暗い気持ちになりました。
店長に相談して空いている時間にシフトをずらしてもらうなどしましたが、一向に改善しなかったので秋頃にはコンビニのアルバイトを辞めました。
その後も大学への通学と他のアルバイトを続けましたが、人と話すのが怖いことは変わりませんでした。
対人恐怖症「変人扱い」されるようになってしまいました
対人恐怖症だと黙々と作業をするタイプのアルバイトを探さなければならず、貧乏なのに自由時間が少ない理系学生には、ここが辛い点でした。
また大学でのディスカッションでは、自分が話す番になると言葉が出ずに涙ぐんでしまうのです。
そうなると授業がストップしてしまい、「変人扱い」されるようになってしまいました。
とても辛かったです。
大学内にある小さな池のほとりに一人で佇んで、今後の見通しはどうなるんだろう、とぼんやりと考えたことが今でも思い出されます。
卒業後に地元に帰ることで私の対人恐怖症は改善しました
結局大学卒業後に地元に帰ることで私の対人恐怖症は改善しました。
まとめ
・地元から離れた地方の国立大学に進学しました
・冷たい反応のせいで人と話すのが怖くなってしまいました
・レジでお客さんに対応していて、言葉がなかなか出てこず、かわりに目から涙が出てくることがありました
・授業がストップしてしまい、「変人扱い」されるようになってしまいました
・今後の見通しはどうなるんだろう、とぼんやりと考えた
・卒業後に地元に帰ることで私の対人恐怖症は改善しました
私の対人恐怖の体験は以上です。
ここまで読んでくださり有難うございました。